唾液が出ない

唾液が出ない、少ない
「ドライマウス」

唾液が出ない、少ない「ドライマウス」ドライマウスは「口腔乾燥症」と言い、唾液の分泌量が減少して口腔内が乾燥状態になることを言います。
成人の約1/4にみられるとされていて、口腔内が乾燥することで口の中が粘つく、口が痛むなどの症状が現れます。
ドライマウスは加齢による唾液の分泌量の減少、薬の副作用、ストレスなど様々な原因で起こります。

ドライマウス以外にも唾液が減る原因がある

ドライマウス以外にも、自己免疫疾患の1つであるシェーグレン症候群でも唾液の分泌量が減ることがあります。
免疫異常により唾液腺や涙腺が障害を受けるため、唾液や涙の量が減ってしまいます。
そのほか、重度の糖尿病になると症状として口の乾きが起こることがあります。

唾液の役割

唾液には口腔内の乾燥を防ぐだけでなく、次のような役割があります。

歯を清潔に保つ

唾液により歯に付着した歯垢(プラーク)などの汚れを洗い流して、歯を清潔に保ってくれます。

虫歯の発生を防ぐ

食事をすると口腔内のpHは酸性に傾き虫歯リスクが高まりますが、唾液の作用によりこれを中性~弱アルカリ性に戻すことで虫歯の発生を防ぎます。

歯周病の抑制

唾液の抗菌作用により、歯周病菌の増殖を防いで歯周病を抑制します。

口臭の発生を抑える

唾液が細菌を洗い流すことで口臭の発生を抑えます。

口腔内の粘膜を守る

口腔内は唾液により保護されていて、これが減少すると頬などの粘膜が傷ついて口内炎ができやすくなります。

食品を飲み込みやすくする

口腔内が乾燥していると食べ物が飲み込みづらくなります。

ドライマウスの症状

ドライマウスの症状

  • よく口が乾く
  • 口の中が粘つく
  • 口の中が痛む
  • 味覚異常
  • 口臭がする
  • 乾いた食べ物が食べにくい
  • 話しづらい

など

ドライマウスで唾液が減ると
こんな病気を
引き起こす可能性も

ドライマウスにより唾液の分泌量が減少すると、次のような病気のリスクが高まります。

歯周病

唾液が減少すると口腔内で細菌が増殖しやすくなり、歯周病菌が増えると歯周病になるリスクが高まります。

虫歯

唾液には「緩衝能」という虫歯菌が生成する酸を中和して、歯の再石灰化を促進する働きがありますが、唾液が減るとこの働きが弱まって虫歯になりやすくなります。

口内炎

唾液には口腔内の粘膜を保護する働きがあり、唾液の分泌量が減少するとお口の中は傷つきやすくなり、口内炎ができる場合があります。

唾液が出ない・少ない
ドライマウスの対策・治療法

唾液が出ない・少ないドライマウスの対策・治療法ドライマウスの原因は個々で異なるため、まずはそれを明らかにすることが大事です。
歯科医院へ相談して検査を受け、ドライマウスの原因を明らかにし、それに応じて適切な治療を受けるようにしましょう。 歯科医院では原因疾患への治療のほか、唾液腺や歯茎のマッサージ、お口まわりの筋肉のトレーニング、舌の運動などで唾液の分泌を促します。また患者様ご自身できるドライマウスへの対策として、過度な飲酒を控える、塩分やカフェインを摂り過ぎない、マスクを着用するなど生活習慣の見直しも有効です。
小まめに水分を摂取したり、ガムを噛むことでも唾液の分泌を促すことができます。

自分で唾液をたくさん出す
(出しやすくする)方法

普段の生活で工夫することで、唾液の分泌量を増やすことが可能です。具体的には次のような習慣となります。

ものをよく噛む

ものをよく噛むことで唾液の分泌が促されます。
特に噛み応えのあるものを噛むと咀嚼の回数が増えるので、唾液を出しやすいです。
キシリトールガムを噛むのも有効です。

小まめな水分摂取

唾液を出しやすくするために、小まめに水分を摂るようにしましょう。
ただし、コーヒーやお茶は利尿作用があるため、かえって口腔内の乾燥を招く恐れがあるので注意しましょう。

唾液腺のマッサージ

上の奥歯のあたりを手指で前にゆっくり回し、両手の親指を揃えて顎の真下を押し、下顎の骨の内側あたりに親指を当てて数秒押します。
こうして唾液腺をマッサージすることで唾液の分泌が促進されます。

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